こんにちは、ウルカ。 こんにちは、こんな年の瀬にこの記事を読んでいる奇態なあなた。 約1年間、うぉぉぉぉと更新を繰り返してきたこのブログですが、取り敢えず本日をもって、最後の更新とします。 初めてブログというものをやってみましたが、文章で何か…
こんばんはウルカ。 昨日の続きを書こう。 目の前を、何かの動物の着ぐるみのような素材で作られたビッグシルエットのブルゾンを着た女が、歩行者用の地下道におりていく。 酔っているのだろうか、ヒールのあるブーツを履いたあしどりはぎくしゃくとおぼつか…
こんばんはウルカ。 自分が生まれる以前から、当たり前のように存在するものに対しては、うっかり疑うという事を忘れてしまうね。 例えば、山とか海の存在や形態を疑う人間は殆どいないだろう。 それどころか、数字、言語、傘、階段、自動車のタイヤ、カーテ…
こんばんはウルカ。 そういえば、随分前にオオトカゲも良いけど、リクガメの事も書いてよ。というメッセージをいただいていたんだよ。 リクガメとは不思議な生き物だな。 攻撃力 : 1 防御力 : 68 素早さ : 2 H P : 73 弱点 : 寒さ、仰向け 得意技 : 鼻から…
こんにちはウルカ。 以前にも書いたことがあるかもしれんが、今日を休日と名付けてしまうと、本当に、ただただ、休むばかりの、ほぼ意識を失ったも同然の今日となってしまう。 言葉の力というものは本当にすごいね。 とくに名付けるという人間特有の行動は、…
こんばんはウルカ。 「おじゃましまーす」 「はいはい、ようこそ、我が野へ」 ドアをあけると、そこには瑞々しい自然が溢れている。 マジもんである。 川が流れ、草木が元気に太陽の光をあびている。 牧草地を羊の群れが悠々と移動している。 頭上には、トビ…
こんばんはウルカ。 わたしの住む部屋からは、海がみえる。 わたしは潮の匂いがとても苦手だし、暗い海がとても怖いのに、大きなターミナルのある湾岸近くのさびれた港街に暮らしている。 職場の寮がそこにあるから。 洗濯物を赤錆だらけのベランダに干すと…
こんばんはウルカ。 俺は今年最後の仕事を終える。 まるで枕投げか雪合戦のように皆で良いお年をという言葉を投げ合いながら職場を後にする。 フェイドアウトする良いお年をという言葉。 フェイドインするエレベイターの静寂。 ビルを出るといつもの喧騒だね…
こんばんはウルカ。 いきつけのカフェがある。 日当たりの良い場所にアウトサイドスペースがあって、暑くも寒くも雨も風もない時季には俺にとって絶好のアイデア湧く湧くプレイスとなる。 ラップトップを持ちこんで、だらだらと過ごすのが好きだね。 仕事用…
こんばんはウルカ。 カウンターで、ビールの入った瓶とビールの入ったグラスを、ビールの入った俺が、交互にみている。 この三者の違いといえば器の形くらいのもので、内容物は同じラガー・ビールである。 EIZO・モニターに映し出されるピクセルみたいに、全…
こんばんはウルカ。 眉間に接触するほどにスマートフォンを顔に近づけている男がいる。 50代くらいだろうか。 スーツに甲羅のようなリュックを背負っている。 何をみているのだろう。 嬉しそうに笑っている。 水族館の水槽に顔にをひっつけて、ウミガメを夢…
こんにちはウルカ。 最近は「アプリdeサプリ」が世界中で人気だね。 先ず、スマートフォンの中で冒険をする。 迷宮を弄り魔獣や魔王を倒したり、地下を弄りアイドルを育てたり、ゴミ箱を弄るホームレスとなって骨肉の縄張り争いに勝利したり、リズムにあわせ…
こんばんはウルカ。 中国大陸にある大きな都市の路上に立っている。 脂の腐ったような臭いのする街。 道沿いに沢山の檻が並んでいて、ペット用と札が下げられた犬々が売られている。 客に犬売りがアブラガノッテオイシイヨと話している。 客と犬売りがニタニ…
こんばんはウルカ。 ガリガリ君・レーズンバターサンド味を食べた事があるか? あれはもはやガリガリ君自体の割合は数パーセントであり、隠し味程度にしか残っていない。 それなのに、最終的には間違いなくガリガリ君という存在で完結しており、見事にレーズ…
こんばんはウルカ。 洗濯機を買ったぜ! うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 「貴方の用途にぴったりハマるのはこちらです。間違いありません。寧ろ他の商品は貴方にとってクソです。見る価値すらありません。とっと…
こんばんはウルカ。 僕は電車の先頭車両に乗るのが、子供の頃から大好きなんだ。 ほら、他の車両の乗客よりも真っ先に新しい場所へ進んでいるってことになるでしょ。 僕はいつも先頭車両の一番前の隅っこの壁に張り付くように立つよ。 必ず後ろ向きにね。 ほ…
こんばんはウルカ。 街を歩いている。 俺の家にいるデュビアの大群よりも遥かに夥しい人間の群れがモシャ〜と蠢いている。 宝くじ売り場に、喫煙スペースに、駅ビルや街路樹やいかがわしいネオンの灯りやバス停や自転車置き場に。 横断歩道のシマシマが、点…
こんばんはウルカ。 電車に乗っている。 まあ、空いているかな。 皆、忘年会に忙しいのだろう。 オリーブとグレーの中間の色の髪をした異常に痩せた男がスマートフォンに向かって顔を顰めている。 スマートフォンはその顰めっ面に応えるようにブルーとホワイ…
こんばんはウルカ。 選択機というものがある。 コートの色に迷ったとき 昼食のメニューに迷ったとき 贈る言葉、かける言葉に迷ったとき 進学先、就職先に迷ったとき T字路や樹海の獣道に迷ったとき など、人生の岐路に立たされた者の心強い味方として昔から…
こんにちはウルカ。 クレジットカードを入れてください。 薄いピンク色で頼りなさそうなプラスチック製の箱には、クレジットカード挿入口と暗証番号を入力するためのプッシュボタン、クレジットカードを入れてくださいと書かれたガムテープが貼り付けてある…
こんばんはウルカ。 年の瀬だね! 年末になると何故こうもバタバタとするのだろう。 尋常ではないほどのマイペースな社会人として有名な俺を以ってしても、やっぱりバタバタしてしまっている。 メールは登っても登っても増える永遠の階段のように未読が積み…
こんばんはウルカ。 冬だね。 毎年のことだけど、冬の街でのベストな服装がわからん。 職場や地下街は暖かく、混雑している電車のなかは上着を脱ぐ余裕もなく暑くて臭え。でも外は寒い。 居酒屋の出入り口付近の席なんてのは、とうとう自分がいま寒いのか暑…
こんばんはウルカ。 今昼は、ローラー・スケートをかついで公園へ行ってきたよ。 俺が最近愛用しているローラー・スケートは、ローラーが縦に四つ並んでいるような平成的仕様ではなくて、自動車のように四角に一つずつ配置されている昭和的仕様のやつだ。 白…
こんにちはウルカ。 覗き見防止フィルムというものがある。 スマートフォンなどに貼って、正面から画面を見る本人以外は何が映し出されているのか見え難くするものである。 俺は以前電車内でババアに執拗にスマートフォンの画面を覗き込まれて以来、この覗き…
こんばんはウルカ。 車窓の枠のなかで凍える街が背後へとながれてゆく。 列車の中、ワイヤレス・イヤフォンでミュージックを聴いている。 青緑色の座席の足元からは、暖かな空氣が循環していて、眠気をさそう。 おそらく、世界で13番目くらいに心地の良い…
こんばんはウルカ。 ワンルームの部屋。 日曜の朝の陽が、遮光のカーテンの隙から洩れている。 殺し屋名鑑2019年度版をみている。 デニーズ片山という殺し屋の紹介に目をとめる。 国籍 無記入 年齢 無記入 性別 無記入 身長 無記入 体重 無記入 学歴 無…
こんばんはウルカ。 忘年会の季節だね! 殆どの会社は訳も分からず、いや、訳を考えようともせず、年末の最重要行事よろしく忘年会を執行することだろう。 昨今、どれほどの人間が会社で催される忘年会や新年会、慰安旅行などを望んでいるのだろうか。 「ま…
こんばんはウルカ。 驟雨が、金属色の冷蔵庫を濡らしている。 空き地に仰向けで横になった金属色の冷蔵庫は、吹っ切れたように清々しい。 雨滴が金属色を乱反射させて、やわらかなグローが冷蔵庫をつつむ。 もう四六時中、低く呻りながら何かを冷やし続ける…
こんばんはウルカ。 もう12月だね。 今年の2月から始めたこのブログもちょうど300記事となったよ。 過去を振り返らないことで有名な俺ではあるが、せっかくなので見返してみよう。 一筆書きのような記事ばかりで、鮮度が落ちると、いや落ちなくても、しょう…
こんばんはウルカ。 夜が明ける。 雄大な山々が脈々とつらなっている。 険しい山頂付近は、雪と氷でラムネ色に凍てついている。 ヒラヤマ山脈。 僕が立っているこの山も標高5000メートル級である。 カトマンジゥの町より入山して7日目、なんとか良い位置に…