指をパチンとやってくれ

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おはようウルカ。

薄曇りの朝は、むき出しの電球を光らせよう。

窓からぼんやりとさしこむ青白い朝と、天井からぶら下がる雫のような橙色は、本当になだらかに混ざり合って、境目がわからない。

 

ソファに腰掛けてお前の写真を見返す。

やっと気がついたよ。

大きくなったね。

最初見た時から倍くらいのサイズになっているじゃないか。

お前がうちに来たのは今年の1月で、今は4月だから、3ヶ月ほど経ったのか。

常に一緒にいると、その変化が見えにくいな。

さっきのお前と今のお前は、本当になだらかに混ざり合って、境目がわからないよ。

 

いつだって変化に気がつくのはとても遅れたタイミングで、随分前に始まっていた変化をさも新しい発見のように喜んだり、悲しんだりしている。

催眠術師に指をパチンと鳴らされて覚醒する人はこんな感覚なのかな。

 

そういえば、俺はもう長いこと自分自身の変化に気がついていない事に、今気がついたよ。

暖気なもんだぜ。

誰か指をパチンとやってくれ。

 

今日のウルカはデュビアを11匹。