透明なくせに
おはようウルカ。
家畜の朝に、メロンソーダとチリドッグをガイコツマークの黒い車でドライブスルーしたら炎に包まれて、愛はいらないって人間の100年後に思いをはせたら、悪い人たちがやってきて、魔王をぶっとばしたよ。
ロックだね。
雨がやんだで、単車で出かけようかや。
あ、バッテリー充電しないかんがや。
そういやぁタイヤの空気も入れないかん。
ガソリンも入っとらんがや。
まあええて、とりあえずいこまい。
部屋でじめじめアルヴァノト聴いとる場合じゃないんだて。
あれ、ブランキーというよりも、あの市長みたいになってしまった。
名古屋弁って難しいね。
市長がヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車でD.I.Jのピストルだったら、面倒くさそうだな。
それはさておき、海沿いをバタバタと走ると、海のランダムに反射する金色が綺麗で興奮する。
小舟が漁をしている。
海苔か貝の養殖場がのどかにゆれている。
潮が臭え。
ギアを一つ上げる。
エンジンがドクドクと脈打つ。
やたらとアイデアが湧いてくるが、次から次へと忘れる。
岩場から灯台が生えている。
水平線が斜めになる。
カーブからの立ち上がりで一気にアクセルを開ける。
振動でアドレナリンと涎が吹き出す。
キャブの調子が良い。
言葉になっていない声をあげる。
海はウダウダと浸かるより、潮風に吹き飛ばされそうになりながら眺めるのが最高だな。
彼処にみえる丘まで行ってみようか。
海も空も、透明なくせにやけにあおいじゃねぇか。
いかん、ガソリンいれるの忘れとった。
今日のウルカはデュビアを6匹、ササミを8切れ、砂肝を9切れ