眼球を三脚にのせる

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おはようウルカ。

 

絶好のシャッターチャンスに出会う。

バッグからカメラを取り出す。

レンズキャップを外す。

電源を入れる。

カメラを構える。

焦点距離を決める。

オートフォーカスがピントを合わせる。

シャッターチャンスを逃す。

遅い。

カメラをかまえていない時に限ってシャッターチャンスは訪れる。

 

 

カメラという道具は、眼球と一体化するのに後どの位の時間が必要なのだろう。

 

シャッターチャンスに出会う。

そのまま眼球で撮影する。

シャッターチャンスをものにする。

いいね!

 

カメラやレンズメーカーが挙って眼球の水晶体を開発販売する。

手術費全額キャッシュバックキャンペーンとかやったり。

ズームレンズならぬズーム水晶体を選ばす、敢えて単焦点の眼球で勝負する写真家が名を馳せたり。

 

 

100年も経てば、今生きている人間の殆どが死んでなくなる。

俺なんてあと精々4、50年くらいのもんだろう。

 

眼球カメラには間に合いそうにないな。

手術怖えからまあいっか。

死んで粉々になった俺の原子は、誰かの水晶体の一部になるかもしれないね。

それなら単焦点が良いなぁ。

なんだか男らしくて格好いい。

 

 

音楽はどうだろう。

人間の声帯に様々な楽器音が出せるシンセサイザーを仕込む。

脳内でシーケンスする。

ブルートゥースで外部スピーカーにアウトプットする。

うーん、これは何か違う気がするな。

ステージで手ぶらで棒立ちのミュージシャンを想像すると笑える。

 

それはそうと、長時間露光や定点撮影でじっとしてなきゃいけないのは辛そうだ。

そんな時は眼球を外して三脚にのせて…

 

 

今日のウルカはデュビアを9匹