強いグリーンの髪と首に棘をもつサル

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おはようウルカ。

 

爬虫類や珍しい鳥類、南国の小動物を集め、飼育用品や生体を即売する。

触れ合いコーナーでは小動物や大人しい爬虫類に触ることができる。

屋台が並び、焼きそばやビール、たこ焼きやワニ肉料理やサソリの丸焼き、チュロスなどを売る。

ゲストには芸人やアイドル、ユーチューバーなどを呼ぶ。

そんお祭り騒ぎなイベントがあって、数百人規模から数千、数万人規模のものまで大小の催しが年中各地で行われている。

客はDQNや刺青ピアス二股舌ダークサイドから女子高生やら家族連れと幅広い。

夏から秋にかけては特に大きな盛り上がりを見せる。

 

以前参加した大きめのイベントで不思議な動物を見た。

それは夕陽に照らされた小麦のような色の体毛で覆われた身体をケージの中で丸めていた。

ステージでは江頭2:50がドーン、ドーン!と観客を沸かせている。

スローロリスかキンカジューあたりかなと思ったが、値札には ポト150万円とある。

ポト?

スマートフォンで調べる。

ポトは霊長類のロリス科に属するサル

首には4~6つの突起物(皮膚を貫通している椎骨)があり、敵に襲われた場合には、顔を隠して、首にある鋭い突起物で攻撃する

とあった。

目がクリクリで、ノンビリとした仕草がたいへん可愛らしいサル。

だが実は尖った骨が何本も首の皮膚を突き破って剥き出しになっており、それを武器に敵を攻撃するというなんともグロテスクでエキセントリックな獣。

ふと気がつくと、同じケージに熱心な視線をおくっている者がいる。

強いグリーンの髪にピアスまみれの女性は人混みの中でじっとポトをみていた。

俺はグリーン髪の女性にポトがよく見えるよう体をずらす。

商人がグリーン髪の女性に気がつき、営業トークを始めた。

俺は猛禽類のブースで鷹を見るためにその場を立ち去った。

しばらくしてポトのいた店の前を通りががると、ポトのケージには売却済の札が貼ってあった。

あのグリーン髪の女性なら首から尖った骨が何本も突き出ている動物もしっくりくるような気がした。

目の前では中途半端な茶髪デブがクソ汚いクロックスを履いてケージに指を突っ込み、嫌がるショーガラゴを見てニヤニヤしている。

こういう奴がポトを購入していないことを祈った。

 

ところで、欧米では動物を食べる条件として、知能が低いか否かで選ぶと聞いたことがある。

知能が高い動物を食べることは可哀想で、そして怖ろしいのだろう。

とても分かりやすくて、良くも悪くも人間らしいなと思った。

 

では人間がペットを選ぶ条件ってなんだろう。

まあ、それよりもペット側も飼い主を選ぶことができて、両思いとならなければ買うことも飼うこともできない。

そんな機械がペットショップにあったら面白そうだな。

 

 

 

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