真っ白い真っ新なベテラン
おはようウルカ。
渋谷の宿で目覚める。
薄いカーテンを幾重にも重ねたような朝は鮮明な今日になるまでもう少し時間がかかりそうだ。
ブログのアプリのアイコンにタッチする。
記事を書くというボタンに触ると、真っ白い真っ新な画面が表示される。
ここには何を書いたって良い。
写真や動画や絵をリンクしたって良いし、白紙で投稿したって別に構わない。
プチプチと白い液晶画面に黒い文字の穴を開けていく。
今初めて気がついたのだけれど、画面中央より少し下あたりに現在の文字数が表示されるのだな。
ここまでで240文字。
なんとまあ面白い。
自分の書いた文字数をリアルタイムで知らされるのは、積み上げてきた何かを数値化されているようで気分が良いな。
何かしらの経験や努力や実力もこうやってリアルタイムに数値で知らせてくれたらモチベーションが上がるのに。
ほらもう350文字を超えたぜ。
俺はこの真っ白い真っ新に、毎日好き勝手書き散らしている。
もっとはみ出しても良いのかなとも思うが、はみ出す事を意図した時点でシラけてしまいそうだよな。
それにしても、俺が生きている世界は真っ白い真っ新がとても少ない。
海も山も道もステーキもビルも商店も人も動物も火も空も森も風も雨もプリンも俺よりも随分前から存在していて、今更何ですか?という面持ちで鎮座している。
存在の大ベテランである。
いやまてよ、そうか。
今初めて気がついたのだけれど、真っ白い真っ新は俺の中で何度でもつくれるじゃないか。
自分が真っ白い真っ新なつもりになればそれだけで良いんだ。
なんとまあ面白い。
今度気が向いたら海にも山にも道にもステーキにもビルにも商店にも人にも動物にも火にも空にも森にも風にも雨にもプリンにも、真っ白い真っ新な俺で対峙してみよう。
そうすれば、海も山も道もステーキもビルも商店も人も動物も火も空も森も風も雨もプリンすらも、俺にとっては真っ白い真っ新となることだろう。
渋谷の宿で目覚める。
薄いカーテンを幾重にも重ねたような朝は鮮明な今日になるまでもう少し時間がかかりそうだ。
ブログのアプリのアイコンにタッチする。
記事を書くというボタンに触る。
真っ白い真っ新な画面が表示された。
真っ白い真っ新なつもりの俺は、先ず、おはようウルカと書いた。
ところで、コンタクトより、めっちゃ良い文章だね。とコメントくださった奴、めっちゃ良い事言うやん。
ありがとうござます。
お陰で少し寝つきが悪かっです。
今日は誰かが喜ぶ事を2回以上言おうと思います。
正の連鎖Ⅱです。
今日のニュース
ウルカは鶏ムネ肉を7切れ