オバチャン草

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おはようウルカ。

 

オバチャン草を育てている。

夏、種を蒔いてから3週間ほどで色とりどりのオバチャンが開花する。

今年は3週間と1日、パープルヘアーのオバチャンが咲いた。

ゾウ型のジョウロで水をかけると、ぶぶぶぶぶぅと唇を震わせて白目になったあと、ウィンクをしたので、気持ちが良いという事だろう。

濡れたパープルヘアーが、ラメをふりかけたようにキラキラとした。

日に1度、スポイトでルイボスティー又は醤油を数滴飲ませると健康に育つようだ。

開花してから6日ほどで、オウム返し程度に言葉を発声する。

ラジオかテレビから覚えたのか、「ふぐり、ギリギリガールズ」とドスのきいた低音で連呼するようになった。

開花17日目、30センチメートルほどに成長したオバチャン草には、水餃子を与える。

48℃ほどに温めた水餃子を割り箸で口もとへ運ぶ。

カチカチと歯をならしておかわりを要求する。

日を重ねるごとに顔面のシワが増え、化粧をしている様な顔面の体色が濃くなる。

開花30日目、そろそろ寿命である。

オバチャン草は寿命が来ると種にもどる。

繁殖するという生態は確認されていない。

世界に存在するオバチャン草の数は減ることはあっても増える事はない貴重な植物だ。

開花35日目、早朝、植木鉢にはマーブル模様をしたオバチャン草の種が一粒と、ベージュのブラウスを乱雑に脱いだように乾いた植物の皮が転がっていた。

僕はオバチャン草の種を木箱にしまうと、戸棚のいちばん奥に置いた。

来年はどんな色のオバチャンが咲くのだろう。

 

BCLラジオのダイヤルを回すと、中国大陸の電波を拾った。

中国語は得意ではないのではっきりとした内容は解らなかったが、どうやら中国雲南省の山林で、オッチャン草が発見されたそうだ。

オバチャン草との関連や、生態についてはこれから研究が進められるとのこと。

オバチャン草とオッチャン草の鉢を窓際に並べてみたいな。

僕の人生にまた一つ楽しみが増えた。

 

 

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