僕は痴漢
おはようウルカ。
僕は痴漢。
見知らぬ女性のお尻を触ると嬉しくなる。
痴漢チケットはインターネットで購入するよ。
駅に着くとスマートフォンに整理番号が表示される。
僕の整理番号は136番。
順番はきちんと守らなきゃ。
順番を守らない人は、ニッポン・痴漢・センター・ブラック・リスト(JMCBL)に登録されて、次から痴漢チケットを買えなくなってしまう。
痴漢の順番がやってくるまで、何往復も電車に乗り続けるよ。
136、136、136、
お昼頃、やっと僕の整理番号がスマートフォンで点滅した。
通勤ラッシュも落ち着いて、電車はガラガラ。
セクシーな女性なんて1人もいないよ。
今日もキャンセルかな…
当日キャンセルはチケット代金の100パーセントを支払わなきゃいけないから、損になってしまうよ。
次の駅に着いて、杖をついたお婆ちゃんが乗ってきた。
予想通り、電車が発車すると同時にお婆ちゃんはよろけた。
僕はとっさにお婆ちゃんをだきとめた。
それから僕はお婆ちゃんの腰をささえながら、優先席に案内したよ。
ご親切にありがとう。お若いのに立派な人だねぇ。偉いねぇ。
お婆ちゃんに沢山お礼を言われて、僕はとても嬉しくなったよ。
137、137、137、
スマートフォンの整理番号が137番に変わったよ。
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