アルダ
こんにちはウルカ。
先日うちへやってきたアルダブラゾウガメのアルダ(本当は胸焼けするくらい和風な名だけど、ここではアルダの方がウルカとあいが良いからな、あいが。)のことを書いてみよう。
ウルカ、お前は今週殆ど食事をとっていないね。
先週のあの旺盛な食欲はどうしたというのだ。
アルダをみてみろよ。
毎日、俺が1日に食うサラダを優に超える量の野菜をたいらげているぜ。
俺の100分の1程度の体重しかないというのに、ヤバいだろ、あいつ。
あの水球のボールが拉げたみたいな甲羅のなかには野菜しか入っていないぞきっと。
アルダブラゾウガメはセーシェル(アルダブラ環礁)固有種で、6500万年前~2500万年前にあたる第三紀の初め頃には地球に存在していて、生きた化石といわれている。
絶滅危惧種とされているが、最近では沖縄や静岡で国内繁殖に成功し、仔亀が流通している。
最終的なサイズは甲長120センチメートル、体重200キログラムを超える個体も珍しくない。
寿命は150年以上。
先月名古屋で開催された爬虫類のイベントで全国の各ショップが様々なサイズ、産地、甲羅コンディションのアルダブラゾウガメを持ち込んでいた。
どれも素晴らしい状態のアルダブラゾウガメだったので、選りすぐるのに3時間くらいかかった。
国内繁殖の個体も良かったが、結局セーシェル生まれのこいつを選んだ。
決めてはズシリとくる質量感と力の強さ。
アルダブラゾウガメは知能が高いが故に非常に臆病らしいが、アルダはウルカ同様図太い性格のようで、うちに来た初日に臆することなく俺の手からサニーレタスをザクザク食べた。
手足や尾は本当にゾウのような質感で、歩いている姿はゾウが甲羅を背負っているようでおもしろい。
リクガメを飼育するのは初めてなので、いろいろと調べてみると、育て方によって甲羅の形が変化するようだ。
リクガメ飼い界では、凹凸がなくツルッと丸い甲羅が健康で極上とされているらしい。
しかし、飼育下ではこの凹凸がなくツルッと丸い甲羅の状態に育てるのは非常に難しいようで、温度湿度は勿論のこと、光、カルシウム、タンパク質、食物繊維、運動量などを絶妙にコントロールする必要がある。
盆栽のようにルックス重視で育てるつもりはないけど、その状態が健康ということであれば、目指してみよう。
寿命通り、お前より先に俺が死ぬように頑張るわ。
ペットロスならぬオーナーロス対策も考えておかなきゃならんね。
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