吸引される力と棚にあげる力
おはようウルカ。
最寄りの駅で降りる。
最近少し太ったのでダイエットを意識して1.5km程を歩いて帰る。
駅前には行きつけの焼鳥屋、焼肉屋、沖縄料理屋、寿司屋、ちょっと良い感じの居酒屋が絢爛に並ぶ。
そりゃあさ、寄るよね。
プレミアムモルツと厚めの牛タンがグッとくる店に吸い込まれる。
凄い吸引力だ。
いや、凄い吸引される力だ。
俺は自分の吸引される力を再評価し、店のドアをぶち破る勢いで入店する。
七輪でさ、焼くわけよ。
グラスごと冷えやがったプレモルをさ、飲むわけよ。
早めの時間で空いている。
隣のサラリーマン達は出会い系アプリと仕事の話を交互にしていて若いのに顔がキモいがそんな事はお構い無しだ。
いや、若くてもキモいやつはキモいのか。
まあ、とにかくお構いなしだ。
俺は一頻りタンとモルツを堪能すると帰路に戻る。
そうするとさ、あるわけよ。
途中に。
相当に旨いつけ麺屋が。
そりゃあさ、寄るよね。
俺の吸引される力は衰えることを知らない。
つけ麺ではなく台湾混ぜそばを注文したのは店内に爆音でながれる長渕ヨーソローに何かしらの影響を受けたのかもしれない。
ヨーソロー、ヨーソローと台湾を混ぜては啜り混ぜては啜る。
大将の黒いビニルのエプロンがボンデージ風で奇怪だがお構いなしだ。
一頻り台湾混ぜそばを堪能すると、ご馳走さまと大将をあらためて見る。
ビニルのエプロンからムチムチと色白の肉をはみださせた大将がだらしなく愛想笑う。
大将、少し痩せた方が良いぜと空になった器と自分を棚に上げた。
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