天鼠の木

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こんにちはウルカ。

 

紅葉の季節だね!

木の葉は、死が近づくと紅くなる。

それから完全に戦力外となると、見放され、枝から切り離される。

枝から切り離された木の葉は地面に落ち、微生物や虫や動物や雨や風や光にバラバラにされ、自分を切り離した木を支える土となる。

どれだけの木が、戦力外だと見放した葉が自分を支える土となって、やっぱり戦力として活躍している事に気がついているのだろう。

 

口笛を吹きながら自転車に乗っていると、一枚のコウモリがひらひらと落ちてきた。

冬が近いな。

木から戦力外と判断されたコウモリが切り離されている。

コウモリの木の葉は、死が近づくとコウモリとなる。

枝から離れたコウモリは地面に落ち、しばらくすると天に向かって舞い上がる。

空中で群れを成して黝い影をつくり、雨を撥じく傘となる。

コウモリ傘は、ゆったりと宙にとどまる。

雨が降ると人々はゆったりと宙にとどまっているコウモリ傘を手に取り、雨をしのぐ。

雨が止むと人々はコウモリ傘を手放す。

手放されたコウモリ傘はゆったりと天にかえる。

十分に天に届いたコウモリ傘は、大きな爆発を起こし、色とりどりの光を放射状にばらまく。

無数のコウモリ傘の爆発は各地で見られ、紅葉と同様に人々はその死に際の美しさに魅了される。

 

口笛を吹きながら自転車に乗っていると、一枚のコウモリがひらひらと落ちてきた。

冬が近いな。

見上げると頭上には大きなコウモリの木。

自転車のカゴに落ちた一枚のコウモリは、しばらく僕と一緒にいたけれど、やっぱり天に向かって舞い上がる。

それから空中で傘ほどの大きさの黝い群れに合流すると、すっかり見分けがつかなくなった。

僕はなんだかおそろしくなって、雨が降り出す前にと家路を急いだ。

 

 

 

今日のニュース

ボロボロの靴でからかわれていた少年に素朴な疑問を持った少女、その理由を聞いてある行動に

マッチ棒で楽器制作、ウクライナの男性がギネス記録目指す

アマゾンがクリスマスプレゼント用のおもちゃを包装せずに配送し子供にバレる

豪山火事、コアラ捜索に犬が出動 脚に保護用靴下

夜中に激しい銃声で目が覚めた女性が緊急通報、でも実は「頭内爆発音症候群」だったことが判明

ウルカはデュビアを1匹

飼育記

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こんばんはウルカ。

お前、生卵が好きだったんだな....

その口のかたちで、皿にといた生卵を啜って呑むことができるとは、俺はびっくらこいたよ。

トカゲの口にも啜るという機能がついているんだな。

もしかして本気出したらざる蕎麦とかも啜れるのか?

まあ、卵はカロリー高すぎだろうから、偶にやるくらいにしよう。

 

 

 

今日のニュース

地球上で一番生命の少ない場所は?生物が住める限界を調査

ワームホールを利用して雨を降らせる装置を開発したと主張する発明家、農民たちを騙していると物議

切断した指の接合手術のため病院に向かうもタクシーに指を忘れあわや手遅れに

2羽のつもりが1000羽だった!ネットオークションでニワトリ1000羽をうっかり落札してしまった男性

ウルカはデュビアを7匹、生卵にがっつく

クラマ

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こんばんはウルカ。

 

クラマは、古くから人間の移動手段として、住居として、家畜として、ペットとして、友人として、奴隷として、ビジネスパートナーとして、寄り添うように共存してきた。

クラマは、種により様々であるが50年から80年ほど生きる。

中には300年以上生きる種もある。

クラマは、総じて単為生殖の卵生であり、直径1.5mほどの卵から孵化すると、すぐに時速70km以上の速さで移動する事が可能である。

現在の地球環境ではクラマの卵を自然孵化させることは不可能であり、専門の施設と技術を持ったブリーダーが全国に点在している。

対人間、クラマ同士のコミュニケーションは光、または闇を振動させることでおこなう。

知能は非常に高く、知能指数は人間の8倍とも言われている。

感情は無く、醜美、善悪という概念ももたない。

人間がこの、光または闇の振動を利用したコミュニケーション、通称モルクを修得し、クラマを運転するにはそれなりの訓練が必要となる。

現在この国では免許制度を採用しており、満15才になると訓練学校へ通い、クラマの飼育法、モルク2級、クラマの運転法を学び、学科、実技試験にパスし、国家資格を有したものだけが、クラマと契約を結ぶ事ができる。

人間がクラマを所有することは出来ない。

クラマと個々に契約を交わすことで、ともに生活をする。

契約内容は多岐にわたり、契約を仲介する業者が全国に点在している。

クラマは、餌や環境、運動や経験、モルクでの接し方で、大きく形態をかえる。

陸クラマが空や海クラマに、移動クラマが住居や要塞、遊具クラマとなることも珍しくはない。

中でも攻撃や防衛に使用される軍用クラマはグロテスクで邪悪な容姿をしている。

なんでも共食いをさせて育てているとか、いないとか。

 

 

 

「雨か…。わるい、入り口までこれるか?」

この時期は青く発光する硫酸雨がよく降る。

俺は職場のある高層クラマを出ると、10年来のツレである移動に特化した銀色の陸クラマとモルクを使って交信する。

「わかった」

そう答えると、肺活量4000万ccのパワフルなクラマはあっという間に駐クラマ場から高層クラマのエントランス・ロータリーまでかけつけてくれる。

それから俺は硫酸雨をものともしない美しい銀色の体毛をしたクラマに喰われる。

喰われた俺はクラマの体内で消化され、血液となり、クラマが単体では持たないとされている感情となる。

感情となった俺は、感情を操舵力として使い、クラマをコントロール、要するに運転する。

当然、運転には感情を異常に昂らせたり、捻じ曲げるような酒、薬物の使用は固く禁じられている。

青く発光する硫酸雨の降る夜道を、俺となった銀色のクラマと、銀色のクラマとなった俺が駆ける。

「雨だな」

「そうだね」

「暗い闇だな」

「そうだね」

「美しい光だな」

「そうかな」

「良い夜だな」

「そうかな」

「雨だな」

「そうだね」

「暗い闇だな」

「そうだね、闇は光を照らすよ」

「美しい光だな」

「そうだね、光は美しくて美しさは光らないよ」

「腹が減ったな」

「うん、腹が減った」

「良い夜だな」

「うん、良い夜だね」

俺となった銀色のクラマと、銀色のクラマとなった俺は、硫酸雨の青い光と、その前後の闇を振動させては背後へとなげた。

 

 

 

 

 

今日のニュース

口ひげが似合う配管工を募集中(千葉県)

店内でポップなクリスマスソングを流すのを禁止。スタッフのうんざりに配慮したイギリスのお店

ローマ法王が困窮者1500人招き昼食会

「男性器だけ」しか描かない青年、クオリティが高すぎて人気アーティストの仲間入り

レゴでピザを作ったレシピ動画

ウルカは休食

もう、十字架

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こんばんはウルカ。

 

先ず、とても社会的かつ野生的な色の封筒、そう、薄いブルー・アンド・グリーンの封筒がデスクにそっと置かれる。

クリスマスの朝の目覚めのようなトキメキを感じながら、俺は封筒を開けると日取りをチェック・イット・アウトする。

なる程、きっかり2週間後か。

少なくともあと4キログラムの減量が必要だな。

そうとなれば、こうはしていられない。

俺は隣に座る同僚のタケに、ちからいっぱいデコピンをかますと、うぉぉと職場を飛び出す。

そのまま、うぉぉぉと街を駆け抜けて森へ入り、枯れ枝と枯れ葉で小屋を建て、目の前の小川にて、街を駆け抜ける途中の上州屋で購入した竿と糸と針となんか気持ちの悪い餌蟲で釣りをして、焚き火をおこし、シダ植物の葉を皿にして焼き魚を喰い、木に登り、野を駆け、谷へおり、東急ハンズで購入した金属製のブーメランで狩をして動物性タンパク質を摂れば、大声で知っている限りの歌をうたい尽くす。

そうこうしているうちにあっという間に2週間が経過する。

俺は隣に座る狩猟仲間の日本猿の与五郎に、ちからいっぱいデコピンをかますと、うぉぉと小屋を飛び出す。

そのまま、うぉぉぉと森を駆け抜けて街へ入り、都電に飛び乗り会場へと向かう。

会場に入ると、明るくも暗い照明、白くも黒い壁に囲まれた部屋で、両足を自分の肩にかけた体勢で20年以上生活し続けているサドゥーが瞑想をしていたり、刃の先にゴープロを取り付けた剣を飲み込む奇人、小さめのボストンバッグに自ら入り、顔だけを出して跳ねまわる賢者などか、今か今かと受付に並んでいる。

猛者達は次々とエントリーを済ませて暗黒カーテンの奥へと消えてゆく。

そして、とうとう俺の番がやってくる。

受付のメスのヴァンパイアが俺から封筒を取りあげると書類を取り出し、気怠そうに確認する、それから俺の頸動脈に恨めしそうな視線をおくりながらこう言う。

「本日の胃部レントゲン検査はキャンセルでよろしいですか?本当に?」

俺は獰猛な猛禽類のような目を光らせながらこう言ってやる予定だ。

「はい、バリウムが、苦手なんです」

ああ、もうこんな時間だ、明日の受付に遅刻しないようにそろそろ風呂に入ろうかな。

 

 

今日のニュース

かつて魔術は誰もが利用するサービス業だった。ビジネス魔術師の存在も

ヨーロッパで行くべき都市ランキングが発表、ポーランドクラクフが3年連続1位に

君は食べたことがあるか?ロシアの珍味「松ぼっくりのシロップ漬け」

ウルカはササミを9切れ、砂肝を9切れ

想像という実体の断片化の

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こんにちはウルカ。

 

昨日はLEGOの事を書いたけど、そろばんや囲碁もデジタル機器に入るらしいな。

デジタル機器には必ず電源があるというわけではないようだね。

デジタルの利点、特徴として、劣化しない、複製が容易、軽いデータ量、というのがあるが、そう考えると言葉、特に書物はデジタルの優位性を持っている。

作者が実体や想像というアナログを言葉というデジタルに変換して書く、読者は言葉というデジタルを読み込んで想像というアナログに変換する。

デジタルのデータ量が軽いのは、アナログを断片化して、本当に余分なのかはさておき、余分な部分を切り捨てているかららしい。

書物の場合、音や目に見える光、匂い、肌に触る感覚や味や痛みなど、実体を切り捨てている。

言葉というデジタルを読み込み、想像というアナログに変換したとき、元来存在したはずの実体というアナログは想像というアナログに置き換わる。

これは正確にものを伝えるという観念からすると、もどかしいのだろうな。

昨日まで幕張のメッセで開催されていた大規模なデジタルの祭典に、デジタル・ディバイスの海で仕事をする事で有名な俺ももれなく参加した。

実体というアナログを一度デジタルという断片に変換して、もう一度実体というアナログに変換できるディバイスは、視覚、聴覚に関してはかなり優れたものが沢山あったが、それ以外の感覚や想像をデジタルに変換、アウトプットできるディバイスは、ちっともなかったよ。

2019年、人類も俺もまだまだだな。

 

 

 

今日のニュース

“1億4,000万円分”の「大人のオモチャ」、一晩で盗まれたうえに捜査が難航

船での料理は揺れとの闘い。波に合わせてバランスを取りながらおいしい料理を作る船上の調理師

犯人は鳩。慰霊碑から花を盗んでゴージャスな巣を作っていた

睡眠中に脳内で毒素の清掃作業が行われている様子が映像で明らかに

ウルカは休食

サイズ

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おはようウルカ。

 

 

LEGOというものがある。

カラフルなブロックを組み合わせて、動物やお家やロケットをつくって遊ぶことができる。

あのブロックのひとつひとつを目に見えないほど小さくして、色数を65,536色くらいに増やす。

その細かなLEGOで正確に作ったキノボリカンガルーやベンガルハゲワシは、人間の目には実物として映るだろう。

上級者は関節や内臓、脳や魂までもブロックで形成して、本物と同然につくりあげるようになるかもしれない。

問題は、ひとつひとつのブロックが小さすぎるということ。

「見えない、持てない」では、LEGOの魅力が半減してしまう。

開発首脳陣は、あたまをなやませた。

製品化は、まさに暗礁に乗り上げた。

このピンチを救ったのは、開発チームの1人、ジャック・ラッセル・ハミルトンのひとり娘、6才のメアリーの言葉だった。

「パパ、小さなブロックで普通の大きさのキリンさんを作るより、普通のブロックでとっても大きなキリンさんを作る方が楽しいよ。あたし、とっても大きなキリンさんが見たいな」

「…そうか、そうだったのか!ありがとうメアリー!」

ジャックはきつくメアリーを抱きしめると、おでこにキッスをした。

「いたいよ、パパ」

「あはは、ごめん、ごめん」

 

 

今日のニュース

レゴ・エキスパート・パッケージ

12.25発売開始!

世界震撼!

ついに禁断の扉がひらかれる…

約23000倍の大きさの動物を作ろう!

実物と見紛うほどのリアリティ!

工夫次第で関節や内臓、脳や魂までも組み立て可能!

通常のブロックの約半分のサイズでコンパクト!

65,536色、87000,000,000,000個入り

全国のLEGOショップにて予約受付中

乳がんが完治したことを知らされた女性、その「10分後」に宝くじで『1億円』が当たる

絶滅したと考えられていたマメジカが30年ぶりに姿を現す(ベトナム

顔をカエルに食べられている状態で彫刻されている貴族の墓碑がある

ウルカはデュビアを8匹

ボルネオオランウータンの幽か

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おはようウルカ。

 

随分前に、といっても数ヶ月程度だと思うけど、このブログにパタパタ時計を買った話を書いた。

遡って調べるのが面倒だけど、遡ろう。

これから書く事に関わるからな。

 

おう、おう、遡ってきましたよ。

パタパタ時計を買ったのは今年の5月26日だった。

あれからもう半年か…

このパタパタ時計は、セイコーというメーカーの1980年代に製造されたデッドストックだそうだ。

まあ、数千円で買ったので、高い買物ではなかったのだと思う。

寝室で使っており、1分進む毎に、スサッ…って、ほんとうに幽かな音がする。

これがなんとも気にいっている。

時計の音はチクタクだけではないのだな。

さておき、このパタパタ時計、約半年の間、1分も時間がズレていない。

電波のおかげで常に正確な時間を表示するスマートフォンと数秒程度の差をキープしている。

凄い精度ではないか!

半年間もこんなに時間がズレないなんて!

電波時計は、ちらちらとカンニングしているくせに高得点を威張っている姑息な奴というイメージがあって好きじゃない。

非・電波時計は、ちょいちょい俺が代理でカンニングして時刻合わせをしてやらなければならない可愛さがあるね。

なのに、このパタパタ時計は、セルフ・カンニングも、プロキシ・カンニングもなしに、半年間も正確かつ癒しの「スサッ…」を提供してくれている。

すげえなお前。

ありがとう、40年前のパタパタのセイコー

ありがとう、古時計屋の暑苦しいオヤジ。

ありがとう、この時計を選んだあのときの俺。

ちなみにアラーム機能も付いていて、試しに鳴らしてみたのだけど、あまりの不快な音に、首を捻挫しそうになった。

あんなに素敵な「スサッ…」を囁くのに、大声はボルネオオランウータンの悲鳴みたいなんだな。

このアラームの赤いボタンは、強盗にでも入られない限り押す事はないだろうよ。

 

 

 

今日のニュース

謎めいた液体や歯が入った「魔女のボトル」が煙突から発見される

どの国に富が集まっているのか?世界各国の資産を地図で視覚化、アジアでは日本が2位に

ワンオペのワッフル店。スタッフの窮地を救ったのは親切な顧客たちだった

捕食者の存在が獲物集団の健康改善に役立つ可能性が示唆される

ウルカはデュビアを2匹

死と毛布の間に

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こんばんはウルカ。

 

自分がメインの会議中とか、重要っぽい時に、ふと浮かんでしまって、どうしても頭から離れないことがあることって、あるよな。

 

頭で生卵を割る、手が滑って卵が床に落ちる

卵で床が汚れちゃった

生卵で頭を割る、卵が滑って床が卵に落ちる

床で卵が汚れちゃった

 

俺は今、社内向けのプレゼンをしているのだけど、これが浮かんでしまい、具体的な映像まで脳内でループ再生されるという状況に陥っている。

特に「床で卵が汚れちゃった」ってフレーズが気に入っている。

うわのそらのプレゼンに、誰が心を打たれるだろうか。

同僚が、彼のパートをプレゼンしている隙に、恰も資料を整理しているかのようにこれを書いている俺は、今日も絶好調だよ。

 

 

今日のニュース

チアリーダー(娘)のダンスを完コピし観客席で無我夢中で踊るパパが最高

約5300年前のミイラ、エッツィ(アイスマン)は最後の日々をどう過ごしたのか?コケ類の分析で新事実が判明

「死ぬなんてありえない」脳にはリアルな死の実感から逃避するメカニズムがある(イスラエル研究)

ウルカはデュビアを15匹

面として僕に対に対面と面として面の僕に

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こんばんはウルカ。

 

クモハ289ー303に乗っている。

バッグから丸めたナイロン製の上着を取り出して羽織る。

雲が、大陸のように空にある。

雲色の大陸を太陽が半ば透過するように照らしている。

太陽は、雲よりも随分と小さいものだと思っていたけれど、反対で、雲など比べ物にならないほどに太陽は大きいらしい。

遠くに見えるあの親指くらいの樹木が、本当は見上げるほどに高いのと同じことなのだそうだ。

この足元の陸とあの雲では、どちらが大きいのだろう。

本当はとても大きなものも、遠く離れれば小さくなる。

それは目に見える大きさだけでは無くて、音も、匂いも、温度も、優しさも、悪意も、哀しみも、愉快も、痙攣も、病も、狂気も、過去も、行く末も。

距離は大きさや強さを調節してくれる。

なのに、このタブレット端末の中にある情報や、人いきれは、どれも同じ距離で、目の前に在るか、全く無しかのどちらかだ。

タブレット端末を少し遠ざけてみたけれど、文字や映像を僕の目が解像できなくなっただけで、情報も、人いきれも、ざわざわと全く同じ距離で横一列に、縦一列に、またはその両方に並んで面として僕に対面している。

僕は恐ろしくなって、タブレット端末の電源をoffにする。

ブラックアウトした画面には、眩しそうな、泣きそうな、笑いそうな僕が、いつもと同じくらいの距離で映っている。

僕は僕と面として対面しながら、 眩しそうな、泣きそうな、笑いそうな僕を、少しだけ近づけてみた。

すると僕の面と面の僕は、面と面とで僕に対に面と面として僕と対に対面と面して面として僕に対面と面して僕に面と面とが面と面とで対面として僕に対に対面と面とした面とで僕に対に対面したい面としても僕に対面と面と面として面とて面の僕が対面と面を対面として面が僕に対して面の僕は対面と面で面とで僕に対面したい面と面としても僕に面と対に対に対に僕に対に対面した。

 

クモハ289ー303に乗っている。

羽織っていたナイロン製の上着を丸めてバッグにいれる。

雲が、大陸のように空にある。

雲色の大陸を太陽が半ば透過するように照らしている。

クモハ289ー303は少しの振動を僕に伝えながら、僕の知らない街を進んだ。

 

 

今日のニュース

プレスして潰したペプシの缶ってプリングルズの缶にどれだけ詰め込めるのかの動画

NYで「ようかんコレクション」、虎屋が米パティシエらとコラボ

あらゆるがん細胞を殺してくれると期待のウイルスが開発される。来年にも人体での治験を開始

犬の七変化。ジャーマン・ショートヘアード・ポインターを小道具とコラを使って面白変装させるインスタグラム

悪用されたらヤバイ!専門家が危険視する文章生成AI(人工知能)の完全版がリリースされる

ウルカは休食

奈津江

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こんばんはウルカ。

 

 

タクシーが、雨粒で不透明になったフロントウィンドウをワイパーで拭っている。

扇状に雨粒を拭われたフロントウィンドウは、車内の湿度でやっぱり不透明のままで、

タクシーは半ば投げやりにウィンカーを灯したり消したりしている。

後部座席には、サイドウィンドウを貫通しようとする街の明かりを、髪の長い人影が遮っている。

乗客がいるのだろう。

私という主観は同時には一つしか存在しないので、雨粒や湿度で不透明になったタクシーの車内を感じるには、交差点でウィンカーを灯したり消したりしているタクシーに駆け寄り、ドアを開け、乗り込む、または後部座席に乗っている髪の長い乗客の身体を借りる必要がある。

拭われていないサイドウィンドウの雨粒と、白い湿度のフィルターは、街の灯りをどんなに綺麗に滲ませていることだろうか。

私は、とてもそれを感じたいと思った。

交差点でウィンカーを灯したり消したりしているタクシーに駆け寄り、ドアを開け、乗り込む方が一般的な手段ではあるが、このままでは交差点を曲がって走り去るタクシーに追いつけそうもない。

私は髪の長い乗客の身体を借りることにした。

主観の移動は光よりも速いので、タクシーに追いつくのは容易である。

問題は抜け出た身体に多重の主観がない場合、機能を停止する。

要するに死体が歩道の上に転がることとなる。

どういうわけか、一度抜け出た身体には再度入ることができない。

この身体にはあいにく私一人しか入っておらず、私が抜け出れば文字通り、もぬけの殻となる。

今まで借りていたこの身体に愛着や感謝がないわけではないので、私は屋根のある、できるだけ静かな場所を選んで腰を下ろす。

さようなら、突然私が死んで家族は驚くかもしれないけど、私は雨粒と白い湿度のフィルターが滲ませた街をみたいの。

指で窓の内側から白い湿度の膜に触れてみたいの。

それに、厳密にはあなたは私ではないわ。

 

私という主観はあっという間にタクシーに追いつくと、後部座席の髪の長い乗客のなかへ入る。

当然、髪の長い乗客のなかには先客が一つ以上は居るはずなので、うまく折り合いをつけなければならない。

こんばんは、私、どうしても雨粒と白い湿度のフィルターが滲ませた街をみたくて。

それから指で窓の内側から白い湿度の膜に触れてみたくて、こんなところまでやってきてしまったのです。

どうかなかへ入れてもらえませんか?

ほら、私、痩せているでしょう、多重主観となったとしても、そんなに邪魔にならないわ、大部分の時間はあなたに譲るから、この車内を、滲んだ美しい街を、存分に感じたいの。あなたはもう十分感じたでしょうから、しばらく主観でいさせて。お願い。

 

久美:えっ、お母さん?

浩二さん:奈津江?

大智:ママ〜?

義父:奈津江さん?

義母:あら、奈津江さんじゃない?

母:なっちゃん、どうしたの?

 

えっ! 久美!? あなた!? 大智!? 義父さん、義母さん、それに母さんまで!??

私:この身体って.....

母:女装したお父さんの身体よ。私たちは疲れたからもう寝るわ。詳しい話はまた明日。好きなだけ滲んだ街を堪能しなさい。明日はこの身体を捨てて逃げ出したお父さんを探さなくちゃ.....

 

 

 

今日のニュース

観葉植物に空気清浄効果は期待できない、ジャングルなみに大量に置かないと効果は得られない(米研究)

Amazonのアレクサが殺人事件の真相を握るカギに!? 警察が重要参考物として事情聴取

似ている有名人がわかるSNOWの「そっくり診断」、困ったら『ダヴ・キャメロン』になる説

宇宙の形は巨大風船のように湾曲し、ループしているという新説が登場

ウルカはデュビアを6匹

グランディーバ・マッシヴ

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こんばんはウルカ。

 

駅前に、行きつけの寿司屋がある。

昔ながらの江戸前寿司を謳っているが、大将は南国出身だったりする。

カウンターと、奥に4人がけの席が五つくらいの店。

俺はこの店のカウンターで、本やら動画を持ち込んでは昼間からだらだらと過ごすのが好きだ。

なんの変哲もない日常にこそ幸福があるというやつである。

なんだかんだで、ひと月ぶりに訪れると、店内の雰囲気が少し変わっており、なんとなく小綺麗になったような、なっていないような…

よく見ると、各席にはタッチパネルが置いてある。

おお、大将、とうとうここもタッチパネル導入ですかいな?

へい、いらっしゃい!お兄さん、そうなんですよ!

時代ってやつです、

今日も、おしとりで?

悪かったねぇ、一人で。

カウンター、ここでいいっすか?

どうぞどうぞ!

おしとりさまあ、いらっしゃいませぇ〜

らっしゃいませぇ〜

らっしゃいませぇ〜

らっしゃいませぇ〜

らっしゃいませぇ〜

大将の他に4人ほど店員の姿がみえる。

カウンターに座ると、目の前にタッチパネルがあり、「カテゴリーをお選びください」とある。

従来、宇宙、飢餓、育成、自己完結、峠越え、グランディーバ・マッシヴ、

いくつかのカテゴリーが並んでいるが、「従来」以外は、タッチする事も大将に質問するのも面倒くさい。

俺はこの店に、このカウンターに、なんの変哲もない日常を求めているのである。

だいたい、グランディーバ・マッシヴってなんだ。

意味すらわからない。

俺は迷わず、「従来」をタップする。

パネルの画面が切り替り、「従来」が始まった。

お兄さん、なんにしやしょう?

ああ、ええっと、江戸前にぎり五貫と冷酒、それから、漬けマグロください。

はいよー!

俺は読みかけの本を開く。

なんの変哲もない日常が始まった。

これでいい。

これがいい。

 

しかし、しばらくすると俺は如何しても別のカテゴリーをタップしたくて堪らなくなる。

なんの変哲もない日常を幸福と感じる事ができるのは、目玉がひっくり返るほどの非日常があってこそなのではないか?

非日常を体験できる絶好のチャンスを易々と見逃して良いのか?

良い訳がない。

人間の特徴として、無意味、無益なものやことを愉しんだり、盲信するという習性がある。

人間として存在している以上、人間を愉しまなくてどうする。

俺は隅に追いやっていたタッチパネルを手に取ると、画面をタップする。

パネルが目を覚まし、再びカテゴリーが表示される。

握り、軍艦、汁物、一品物、お飲み物、デザート、グランディーバ・マッシヴ・ミシシッピー、

俺は、迷わずグランディーバ・マッシヴ・ミシシッピーをタップする。

大将が、ニヤリと笑ったようにみえた。

 

 

 

今日のニュース

【衝撃の事実】10年前に買ったマクドナルドのチーズバーガーとポテトにほぼ変化がないことが判明

上司がひざまずき、営業成績の優れた部下の足を洗う。中国企業の式典で行われた驚くべきパフォーマンス

太陽系のアステロイドベルト(小惑星帯)から飛来する小惑星を避ける術を我々はまだ知らない

ウルカは休食

口から、出しなさいよ

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こんにちはウルカ。

 

おい、ウルカ、それは食料ではない。

旨そうにみえるかもしれんが、違うんだ。

俺のペットなのだよ。

ほら、人間でも食用家畜をペットとして可愛がっている奴がいるだろ?

あれと同じ感じで接してくれる?

おい、だから喰うなって。

口から出しなさいよ。

よし、キモい前置きはさておき、人類が爬虫類飼育にハマるきっかけとなる入門的存在のヒョウモントカゲモドキ a.k.a レオパードゲッコーについてふれよう。

ヒョウモントカゲモドキ a.k.a レオパードゲッコーは、うちにも数年前より3匹ほどが滞在しているが、その可愛らしいルックス、野生で生き抜く事ができているのが疑わしいほどの超スローな動き、人慣れ、無体臭、鳴かない、泣かない、寿命は猫くらいで上手に飼育すると20年以上生きる、成体になっても20cmそこそこの手のひらサイズ、大福餅のような食感、いや、触感。専用フードが豊富でエグい虫餌とか無しでもいける、丈夫で飼育方法が容易でなので1週間くらい家をあけようが余裕、なんならポケットへ入れて旅行や出張へ連れて行ける、モルフといわれる豊富な模様、色バリエーションがあり、わたし、ぼくだけの1匹を選べる、集める、かけあわせてオリジナル・モルフを誕生させることができる、光を必要としないので、勉強机のひきだし、ベッドの下、食器棚、パーカーのフード部分などでこっそり飼える。

というアメイジングな生物で、女性にも人気なことから、最近では小型犬を出会いのだしにつかっていたゲス野郎どもが、こぞってヒョウモントカゲモドキ a.k.a レオパードゲッコーをポケットに忍ばせているとの情報もキャッチしている。

ゲス野郎 × ヒョウモントカゲモドキ a.k.a レオパードゲッコーという、次号an・anのカバー・コピーが目に浮かぶようである。

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おい、ウルカ、だからそいつを口から出しなさいって。

 

*まぎらわしいけど、上の写真はウルカではなく、危うくウルカに喰われそうになったヒョウモントカゲモドキ a.k.a レオパードゲッコーです

 

 

 

今日のニュース

実際に見なくてもいい。人は明るいものを想像するだけで瞳孔の大きさが変化する(英研究)

レバノンの“反政府デモ”、1人のDJによって『フェス状態』に「幼児向け楽曲」も流される

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ウルカはデュビアを8匹、ささみを8切れ、砂肝を6切れ

世界をすくう

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こんにちはウルカ。

 

随分と人口が増えたね。

陸や海も汚れてきたし、石油も減る一方だよ。

高層な建物を乱立したり、道や列車のダイヤを増やすよりも、地球をコピー・アンド・ペーストで3つに増やそうよ。

3つの地球は団子みたいに並んで太陽の周りを公転すれば、特にだれにも迷惑かからないんじゃない?

それは良いね!そうしよう、そうしよう。

でもさ、地球をコピー・アンド・ペーストしたら、人間もコピー・アンド・ペーストされちゃうから、同じ人が3人に増えて別々の星で同時に生きる事になって、騒がしい星が2つふえるだけじゃない?

あっ、そっか。

すんませーん、生中、おかわり!

 

 

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ウルカは休食

線路と線路の間の草叢

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こんにちはウルカ。

 

大きな街の駅が近づくと、何台もの列車が行き交うことができるように、線路の数が増える。

線路と線路の間に、小さな公園ほどの広さの草叢があるのがみえる。

その草叢には人の背丈ほどの草が鬱蒼と茂っており、なぜ手入れをされないのか不思議なほどである。

列車の走行に影響したりしないのだろうか。

私は上り列車の車窓から、なんの気無しに線路と線路の間にある草叢をみている。

職場に着いたらやらなければならない事の数を数える。

ランダムに、草がゆれている。

草は風でゆれることで種を飛ばして生命をつなげるそうだ。

全ての物事には意味があり、繋がっている。

ふと、草叢のなかで人影がみえた。

見間違いだろうか。

保線作業員?

いや、私がみた人影は、上半身裸でねじり鉢巻をまいていた。

保線作業員ではないだろう。

人々がコートを着たり、マフラーを巻く季節に上半身裸とは不自然である。

いや、それ以前に、線路と線路の間の草叢に作業員ではない人間がいること自体が普通ではない。

私はもう一度目を凝らして草叢をみる。

鬱蒼と茂った草と草の間に、逞しい体躯をした初老の男が短く刈り上げた頭に白いねじり鉢巻をまいているのが見えた。

何か長い板のようなものを持っている。

それから、目を凝らして草叢を見たことによって、上半身裸ではなく、全裸だという事が新たにわかった。

「もう、そんな時季なのね。あなた、あれがみえるの?」

えっ...

 

いつの間にか、目の前にレザージャケットを着た女が車両のドアに凭れかかるようにして腕を組んだ格好で立っている。

ドアにはめ込まれた窓からあの草叢を見て、それから私をみると、独り言のような口調でこう言った。

「もう、そんな時季なのね。あなた、あれがみえるの?」

えっ...

「あなた、あれがみえるのね?」

あ、ああ、あの裸の...

「やっぱり。みえるのね。次の駅で降りるわよ。」

えっ、いえ、あの、これから会社に行かなければならないので...

 「いいから、あなたは選ばれたのよ。」

女はそう言うと私を強引に列車から引き摺り下ろした。

 

 

線路と線路の間にある、あの草叢の前に立っている。

女と私はホームから線路に飛び降り、2キロほど歩いた。

私は初めて歩く線路内にビクビクとしていたが、警報が鳴ったり、鉄道職員に止められることはなかった。

「おお、来たかあ。今日も誰も来ないかと思ったよお。」

草叢の内側から全裸でねじり鉢巻の男が背丈ほどある草をかき分けて姿を現した。

逞しく毛深い身体をしている。

ああ、はい、あの、私はこの人に無理やりに...

横を見る。

ついさっきまで隣にいた女の姿はさっぱりとなくなっている。

ああ、いえ、私はその、よくわからないのですが...

「なんだよお!シャキッとしろよお!収穫男(ハーベスト・マン)に選ばれたんだよお、お前さんはあ!」

わけがわからない。

収穫男(ハーベスト・マン)とはなんのことだろう。

「まあいいからこっちへ来な!」

全裸の男に手を引かれ、草叢の中へ引き込まれる。

鬱蒼と茂った背丈ほどの草が体や顔に当たり、行く手を阻む。

難儀をしながらしばらく進むと、ひらけた場所に出た。

それから、なぜか私は全裸となっていた。

草をかき分けているうちに服や靴が脱げたのだろうか。

ひらけた場所の真ん中には、岩で囲まれた小さな池のようなものがあり、湯気がたっている。

温泉?

「さあ、入りねえ。俺がしっかり湯もみしといてやったからよお!」

全裸の逞しく毛深い男はそう言うと、温泉地で見たこのとある湯もみ板を得意げに私に見せると、ワッハッハと笑った。

えっ...ああ、はい、ありがとうございます...

草でなんとなく隠れているとはいえ、街の中心の大きな駅の近くの立ち入り禁止区域内で、全裸になっている事実に、顎が外れるほど慄いていると同時に、自分でも信じられないほど冷静に、こうなれば温泉をたのしんでやろうと開き直っている私がいる。

足で、柔らかで温かい湯に触れる。

ゆっくりと全身で湯に浸かる。

あゝああぁぁ。

「ええ気持ちやろがあ!ワッハッハ!」

全裸の逞しく毛深い男はそう言うと、ヨイショイ!ヨイショイ!と湯もみをする。

目の前を急行電車が猛スピードで通過する。

風が、草をかき分ける。

線路と線路の間の草叢の中の温泉に浸かっている全裸の私が露わになる。

私は思わず湯船に潜り、姿を隠した。

しばらくして湯船から顔を出すと、先ほどまで傍でヨイショイ!ヨイショイ!と湯もみをしてくれていた全裸の逞しく毛深い男の姿はきっぱりとなくなっており、後には湯もみ板が転がっているばかりだ。

 

風が、ランダムに草を揺らしている。

草は風でゆれることで種を飛ばして生命をつなげるそうだ。

全ての物事には意味があり、繋がっている。

私は何故、列車が行き交う線路と線路の間で温泉に浸かっているのだろうか。

収穫男(ハーベスト・マン)とはなんのことなのだろうか。

1番おおきな数字や、宇宙の果てように、いくら考えてもわからない事はあるものだ。

私は、もう少し湯に浸かっていることにした。

出社してやらなければならないことをもう一度数えてみるが、よく考えると重要なことは一つもなかった。

 

草と草の間から、鈍行列車が行き過ぎるのが見える。

ふと鈍行列車の屋根の上を見ると、ビキニ姿の貴婦人が日傘をさしてリードに繋いだ銅色のポメラニアンを散歩しているのがみえる。

「もう、そんな時季なのね。あなた、あれがみえるの?」

えっ...

 

 

 

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ウルカはデュビアを1匹

正解電飾

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こんばんはウルカ。

 

無数にLED電飾を括り付けられた街路樹が、オフィス街に並んでいる。

夜になると冗談のように一斉にLED電飾が点灯して、辱めをうける街路樹たちは、何を想うのだろう。

私はそんな街路樹たちの下を申し訳ない気持ちで歩いている。

人間の中にも、私みたいにあなた達への仕打ちを申し訳なくおもう個体もいるのよ。

でも、私は無力で、なにもしてあげられないわ。

ごめんなさい。

コツコツと冷たいコンクリート製の路面と私のヒールが衝突する音が街の喧騒のなかでもはっきりときこえる。

私には、LED電飾を身体中につけて他の種族を愉しませろと言われたら、断る勇気があるのだろうか。

生きるためだからと自分に言い聞かせて受け容れる自信がある。

私には、そういう自信はあるの。

自信があるのは良いことよ。

自信とは自分を知ること。

知らないのに信じることはできないもの。

勇気と自信だったら、どちらが大切なのかしら。

コツコツと冷たいコンクリート製の路面と私のヒールが衝突する音が街の喧騒のなかでもはっきりときこえる。

私は自分が誰なのか知っている。

それだけで十分じゃないの?

 

ついいましがた、こんな事を考えていそうな表情をした女がイルミネーションで年末気分に拍車をかけて浮かれまくっている街中を歩いているのを見かけたよ。

まあ、絶対そんな事考えてねえだろうけどな。

他人が考えている事が全部わかっちゃう装置なんてつまんないけど、他人が考えている事を万が一当てる事ができたら、正解!または○!って背中に括り付けられたLED電飾が光る装置があったら面白いじゃないの?

 

 

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