異常に尻を突き出した何かしらの手練れ

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おはようウルカ。

最近ミミズって見ないよな。

子供の頃、俺の環境には田畑があって、カエルやらカメやらザリガニ、時にはヘビまでも追いかけまわしていたよ。

庭の石をどかせば決まってミミズやダンゴムシがいて、前日に雨が降ったりすると自動車やバイクに轢かれたミミズやカエルがアスファルトにはりついていた。

最近は全然ミミズやダンゴムシを見かけないな。

見かけないんじゃなくて、目に入らなくなったのかもしれない。

人間って、興味のないものは視力があることが疑わしいくらいに見えなくなるからな。

写真を撮らない人が、普段から被写体やシャッターチャンスを意識しないように、今の俺はダンゴムシやミミズを意識していないのか。

 

電車に乗っている。

通勤ラッシュとは少し外れた時間なので、息苦しさがない程度に混み合っている。

乗客は皆同じ時間、同じ環境にいるが、人それぞれ興味のある事は違っていて、見えているものも全然違うのだろう。

俺はいま、吊革を両手で持ち、尻を異常に突き出した格好で微睡んでいる男が気になっている。

その尻の突き出し方は、相当な筋力が必要なはずだ。

常人では長くもたない姿勢と羞恥をキープした状態で、居眠りするをする余裕があるとは、只者ではない。

いや、居眠りなどではなく、精神を統一し、チャクラでも発動させているのかもしれない。

よく見ると、つま先立ちをしているじゃないか。

 

まだ観察を続けたかった俺は、後ろ髪を引かれる思いで電車を降りた。

 

その時々、何かしらに興味を持って生きていると有意義だよな。

俺にもいつか、なんにも興味がなくなって、美化した思い出に縋る日々がくるのかな。

薄汚れた立飲み屋で、あの頃は良かったのにと管を巻く。

なかなかフォトジェニックじゃないか。

 

でもやっぱり、俺は撮られるより撮る側が良いなぁ。

 

今日のウルカはデュビアを4匹。

まずはそこの角まで

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おはようウルカ。

昨日はまわり道でもしたくなるような小春日和だったな。

 

いらっしゃいませこちらへどうぞ。

甲高い声の店員に促されるまま、カウンター席に腰を下ろす。

人と人の間に分け入るようなその場所は、決して快適とは言えない。

最近は膝の具合が悪く、近所のホームセンターで買った安物の杖を使っている。

今日で、79歳になった。

湯呑みに粉末を入れ、備え付けの蛇口から湯を注ぐ。

緑色の粉末がだらしない泡を立てて、なんとかお茶と呼べるものになった。

今日は何を食べようか。

誕生日という事もあるし、少し贅沢をするか。

歳のせいか2皿も食べれば満腹になってしまうので、慎重に選ばなければ。

 

独りで生きてきた。

両親が他界した今は、本当に独りになった。

寂しさや後悔はない。

好き勝手に生きてきた人生にはそれなりに満足している。

あとは好き勝手に死んでいくだけだ。

 

タッチパネルを見上げ、操作を試みる。

今日のおすすめ寿司の項目から先にすすめない。

しかし、店員など呼ばない。

なんとか自分の力で解決したい。

タッチパネルを叩くように操作していると、隣に座る青年がこちらを見て眉をひそめた。

30代か、もしかしたら40代かもしれない。

自分とくらべると、まだあどけないとすら感じる。

休日なのか、寝間着のような格好で酒を飲み、鮪の炙り寿司を食べている。

イヤホンをつけて携帯電話の画面をみている彼は、手慣れた様子でタッチパネルを操作する。

最近はスマホといって、携帯電話で映画なんかも観られるそうだ。

 

相変わらず要領を得ないタッチパネルを諦め、席を立つ。

店員は呼ばない。

独りで生きてきた意地だってある。

寿司なんかやめて、帰り道のスーパーで惣菜とおにぎりでも買って帰ろう。

具材は何が良いだろうか。

今日は誕生日ということもあるし、少しだけ贅沢をしよう。

 

外はやわらかな小春日和。

膝の痛みも和らぐようだ。

こんな日は、まわり道でもしてみようか。

まずはそこの角まで。

まだまだ、いける。

 

なあ、ウルカ。

俺が眉をひそめたのはイライラとタッチパネルを叩く老人を不快に思ったからではなく、その背中がとても細くて、本当に細くて、何だか胸がいっぱいになったんだよな。

 

今日のウルカはデュビアを5匹と鶏胸肉を10切れ。

直立するクジラ

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おはようウルカ。

お前はケージに入れた俺の手に飛び乗ると、腕を伝い、肩から頭へ登り、床に向かって、跳ぶ。

骨折でもするんじゃないかと心配な俺は、空中でお前を受け止める。

そのまま陽の当たる窓辺へ向かう。

チロチロと舌で俺の存在を確かめると、柔らかな日差しの中で目を細めるお前は、雄なのか?それとも雌なのか?

オオトカゲの性別を見分けるのは難しい。

外見上の違いが殆どないからだ。

更に雄でも卵を産む事があるらしい。

そして、交尾経験のない雌が産んだ卵が孵化する事もあるらしい。

メチャクチャじゃねえか。

もはや神すら欺く所業だな。

お前を見ていると、人間の秩序や差別などちっぽけに感じるよ。

それなのに、支配されて、時には命をかける人もいる。

そんなダイナミックな想像をしている俺をよそに、お前は俺の手の中で、寝た。

 

と見せかけてソファへジャンプ!

 

忘れていたよ神すら欺くお前には、俺を欺くなど赤子の手をひねるくらいに簡単な事だったね。

 

いやいや、赤子の手をひねるという表現は、現代社会においては目くじらを立てられるかもしれない。

まてよ、目くじらのクジラってなんだ?

 

今日のウルカはデュビアを12匹。

指をパチンとやってくれ

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おはようウルカ。

薄曇りの朝は、むき出しの電球を光らせよう。

窓からぼんやりとさしこむ青白い朝と、天井からぶら下がる雫のような橙色は、本当になだらかに混ざり合って、境目がわからない。

 

ソファに腰掛けてお前の写真を見返す。

やっと気がついたよ。

大きくなったね。

最初見た時から倍くらいのサイズになっているじゃないか。

お前がうちに来たのは今年の1月で、今は4月だから、3ヶ月ほど経ったのか。

常に一緒にいると、その変化が見えにくいな。

さっきのお前と今のお前は、本当になだらかに混ざり合って、境目がわからないよ。

 

いつだって変化に気がつくのはとても遅れたタイミングで、随分前に始まっていた変化をさも新しい発見のように喜んだり、悲しんだりしている。

催眠術師に指をパチンと鳴らされて覚醒する人はこんな感覚なのかな。

 

そういえば、俺はもう長いこと自分自身の変化に気がついていない事に、今気がついたよ。

暖気なもんだぜ。

誰か指をパチンとやってくれ。

 

今日のウルカはデュビアを11匹。

考えるな思え

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おはようウルカ。

カーカバーって悩ましいよな。

俺は普段、車庫はおろか屋根すらない場所にクルマを置いている。

雨風や強い日差しにさらされているクルマをみていると、なんとも不憫な気持ちとなり、カーカバーを購入したんだよ。

ただ買ったは良いが、装着脱着に手間がかかる、汚れたカーカバーの置場に困る、汚れた状態のクルマにはカーカバーをかけられない。

と何重もの苦難から、一度しか使用していない。

週一日、決まった曜日に乗るか乗らないかというような使い方の人間であれば、問題ないのかもしれない。

不定期にちょいちょいクルマを使う俺にとって、カーカバーはライフスタイルに合わないのか。

少し考えれば行動する前に正しい選択ができたのに、強い思いは時々判断を鈍らせるね。

でも、後先考えずに行動していまうくらいの強い思いがある方が、生きていて楽しいじゃないか!

ラゲッジスペースで静かにしているカーカバーを見るたびに、そんな人生の楽しみ方について考えよう。

ありがとうカーカバー。

これからもよろしくカーカバー。

 

今日のウルカはデュビアを7匹。

グシャグシャの電柱

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おはようウルカ。

移動手段って色々あるよな。

 

落ちてきた雨粒がビニル傘の上で跳ねている。

傘の真下で聞く雨音は、台所で母親が揚げ物をする音を思い出させる。

俺は透明なビニル傘が好きだ。

音が良いし、見上げると雨粒がよくみえる。

 

雨は600メートル上空から時速25キロメートルで落下するそうだ。

そして蒸気となり、ゆっくりと昇っていく。

廻る移動スピードに緩急があって良いね。

 

俺は歩いている。

人間は蒸気になって風を操り移動するなんて事は出来ないので、雨の日は自転車をやめて駅までの道を歩く。

 

雨が作った水たまりには、蒼白い建物と、無愛想な電線や電柱が写っている。

遠慮のないトラックが水たまりをふむと、建物や電柱がグシャグシャになって、ゆらゆらとまた元に戻った。

 

移動するスピードが遅いと、普段目に留まらないものを発見できて面白いな。

 

明日はどんな手段で移動しようか。

 

今日のウルカはデュビアを8匹。

発光する海や犬

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こんばんはウルカ。

車やオートバイを運転するのに、インナーミラーやアウターミラー、見通しの悪い交差点に立っているカーブミラーと、ミラーは無くてはならないものだよな。

古くから変わらず使われているけど、近代的な都市や最新の車、オートバイのパーツとしては少し異質に感じるね。

他は凄いテクノロジーなのに、そこは相変わらずミラーかよ。って。

ミラーに代わるものというと、撮影した映像をリアルタイムに映し出すモニターくらいしか思いつかないが、構造が複雑で、高価で、故障など安全性に問題がありそうだ。

紀元前から殆ど変わらない存在のミラーを超えるものは、作れない、または作る必要がないのかもしれないな。

 

そういえば、カメラの世界ではミラーレスが主流となっているね。

ファインダー像と撮影結果が同じ理想のカメラなんて言われているが、いまいち電子ファインダーには馴染めないんだよな。

現実世界とファインダーの映像に時差があって、ワンテンポ遅れてシャッターを切っているようなもどかしさがある。

実際には人間が判別できるような時差なんてないんだろうけど。

一番の違和感は、電子ファインダーを通して見ると、像を映し出す液晶自体が発光体であるため、実際には発光しない草木や人、海や犬までも発光しているかのように感じる。

これはテレビやパソコン、スマホの画面も同じことで、普段から見慣れている筈なんだけど、あの小さなファインダーの中でそれを見ると、何かに騙されているかのような不思議な居心地の悪さがある。

 

モニターには4Kだの8Kだのと高画質が売りのものがあるけど、ミラーにも尋常じゃないほどの鏡面処理を施した、超高精細ミラーなんてのがあるのかな。

 

あったよ。検索したら。

高精細で、高精彩!パーソナルカラーのアナリストの方に!

なんてなんだか胡散臭い感じだったけど、ちょっと実物を見てみたいな。

 

 

今日のウルカはデュビアを6匹、砂肝を5切れ。

雨ふりたて注意

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おはようウルカ。

今朝、雨上がりの公園を散歩したよ。

濡れた砂混じりの舗装路はキラキラとしていて、踏みしめる度にざらりざらりと鳴る。

風に揺れる葉や枝が、いつもより力強く感じる。

湿った空気が木々の形や色を膨張させているのかな。

深呼吸する。

なんだかどっしりと、落ち着いた気持ちになったよ。

 

散歩をするなら雨上がりの朝が最高に良い。

この雨上がりというところがポイントだ。

天気を意図して変えることは出来ないので、なかなか思い通りにはいかないけど、稀に全てが完璧と思えるような時間に遭遇する。

 

一頻り歩いてベンチに座ると、まだ雨が乾いていなかったのだろう。

尻がビシャビシャになった。

 

なんのこれしき。

 

フラフラと歩いていた近所の婆さんに、今日は良い天気ですね。

と言ったら、婆さんは晴れは良いねぇ、雨は嫌だよねぇと答えた。

俺は濡れている尻を隠しながら、そうですねと言った。

 

今日のウルカはデュビアを7匹、ササミを6切れ。

足を攣りそうになっちゃう

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おはようウルカ。

似合うってなんだろうな。

衣服や髪型、車や家、仕事やらライフスタイルやら。

皆、それなりの我慢や苦痛を堪えながら、出来るだけ好きなように生きている。

 

何から何まで凄く似合っていて、とても魅力的に見える人。

何から何まで凄く似合っていて、全然魅力的に見えない人。

この二種類の人間はよくいる。

思い思いの選択や生活が素直に滲みでているタイプの人達だね。

 

たまに見かける、何から何まで凄く似合っていなくて、アベコベでチグハグで、見ているこちらが足でも攣りそうになる人は、興味深いね。

どうしたらそうなる?

理想と現実を同時に羽織ったような違和感。

どんな思考でどんな人生なのだろう。

理解出来ないアート作品のように、一歩先を行っているのかね。

 

それにしても、カタカナの部分だけやたらイングリッシュな発音にする奴って、逆に英語で会話している時、日本の地名なんかは日本語の発音なのかな。

 

ゾロゾロと、春が始まったね。

 

今日のウルカはデュビアを6匹、ササミを10切れ、砂肝を10切れ。

夜明けの名は

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こんにちはウルカ。

人間は名前をつけるよな。

家族やペットに固有の名前をつけるのは一般的だ。

船や飛行機、何故か台風にも名前をつける。

これが車やバイク、自転車に名付けるとなると、やや珍しい。

ボールペンやトイレットペーパーに名前を付けている人間に至っては、もはや奇人扱いだろう。

俺は動物には名付けた事があるが、植物、道具などの物に対しては名前をつけた事がない。

この名付ける、名付けないの差ってなんなんだろうな。

 

兎に角、自分で名前をつけたものは、何だか凄く大切にする気がする。

であれば、大切なもの、大切にしたいものにはそれが何であろうと名前をつけた方が良かったんじゃないか?

と、今までの自分を戒めるような気持ちで、腐ったような霧の中をバタバタとオートバイを走らせる。

 

股の下で鼓動しているお前、左腕で振動しながら時を刻んでいるお前、アスファルトを蹴るビブラム底のお前、昨日洗って今朝乾いていたお前、テレビの前で腰掛けるとギィっていうお前。

まだまだ沢山いるな。

俺はお前たちの名前を考えよう。

人前でお前たちの名を呼ぶと、奇人を表す新たな渾名が俺に名付けられる恐れはあるが、構うものか。

 

ドロドロと咆哮するOHVが、俺の内臓をかき混ぜる。

夜明けはもうすぐ。

 

ウルカ、明日はササミにするか。

 

今日のウルカはデュビアを3匹。

ちぎれる泳法

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おはようウルカ。

俺は泳いでいる。

あと一息で隣のレーンの奴に追いつけそうだ。

相手も必死に水を掻き回して前に進む。

体力を消耗する事を承知で息継ぎを減らす。

少しでも無駄な動きを無くしてスピードを上げたい。

 

あいつと俺の差はなんだ。

スタートで出遅れたのか。

日々のトレーニングか。食事か。生まれついての才能か。

息継ぎを減らした事で、消耗した俺は減速する。

だめだな、追いつけない。

大体の人間は身体より先に精神がちぎれる。

 

俺は4着でゴールした。

隣の奴しか見ていなかったが、離れたレーンで更に先を行っていた奴がいたらしい。

 

ナンバーワンよりもオンリーワンなどと呑気な事を言っている場合ではない。

ここで1着を目指さない奴は、はなから水に入る事をやめておけ。

俺は負けた悔しさと、挑んだ事への達成感で心に蓋をした。

途中で諦めた自分がいるんじゃないかって不安を見ないために。

 

月曜から金曜まで、息をとめるようにして生きている人を見ると、あの時の俺を思い出すよ。

 

ウルカ、お前の泳ぎには無駄がないね。

それ、何泳法?

 

今日のウルカはデュビアを7匹。

おかわりに明日はない

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おはようウルカ。

今日は久しぶりに車を運転したよ。

職場までの1時間ほどの道のりは、運転を楽しむにはちょうど良い。

シフトノブから伝わる鼓動を味わい、俺の何十倍もの重量を自由にコントロールする。

追突防止システムや自動運転アシストなど最新の安全装置は一切付いていない。

俺の一つ一つの行動が安全に直結していると思うと、緊張と充実感でヒリヒリするね。

 

腹八分目なんて言葉があるけど、これは何事にも当てはまるよな。

食事は勿論、趣味や勉強、仕事、運動など、この腹八分目を上手く取り入れる事が長続きの秘訣だと思うな。

そして継続はとても大きな力となる。

 

過度にのめり込むタイプは飽き性で長続きしない。

真面目過ぎるタイプは責任感に押し潰されて長続きしない。

 

肩の力をぬいて、腹八分目で次につなげる。

これだよなウルカ。

食べ足りなそうなお前に、今日はこれでお終いなとおかわりをさせない俺を恨めしい目で見るのはやめてくれ。

 

今日のウルカはデュビアを9匹。

生涯保証を脱ぎ捨てろ

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おはようウルカ。

毒々しいほどに鮮やかな体色。

今までのお前は嘘だったのか。

それとも今のお前が嘘なのか。

今回の脱皮はすごいな。

コガネオオトカゲは成長とともに体色が鮮やかになっていく。

なかでも黄色の割合が多い個体をスクリーマーと呼ぶらしい。

お前はスクリーマーかもな。

頭から首まで黄一色になりはじめている。

何故スクリーマーと呼ばれているのか気になったが、調べてもわからなかったよ。

オオトカゲに限らず、爬虫類は脱皮をする種が多い。

気持ち良さそうだよなぁ。

古い自分を脱ぎ捨てる、一皮むける、なんて人間の願望を可視化しているよ。

俺が勢いよく脱ぎ捨てられるものなんて、靴下かパンツが精々だからな。

 

ところで、生涯保証の靴下って知ってる?

穴が空いたらメーカーが新品と交換してくれるらしい。

一足3千円か4千円くらいだったかな。

俺はもう5年くらい履いているけど、穴が空くどころか全くヘタらないよ。

交換はまだまだ先だな。

でも、お前の脱皮をみていたら、新しい靴下が欲しくなったよ。

 

今日のウルカはデュビアを8匹。

タコ踊りする奇術師

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おはようウルカ。

春休みだね。

どうりで元気に挨拶してくれる近所の小学生たちを見かけないと思ったよ。

 

俺にも小学生の頃があって、黒いランドセルと黄色い帽子で、遊具は地球儀みたいにクルクル回るやつとシーソーが好きだったな。

毎週木曜日に書道教室に通っていて、短い時間で完成させる作品ってなんて素晴らしいのだろう。

時間をかけてじっくりと作り込まれた作品も良いが、書道のように瞬発的に作り上げらるものは、躍動感や力強さを感じる。

この感覚は将来、自分が何かを創り出す職に就いた時には是非生かしたいものだ。

なんて事は1ミリも考えず、買ってもらったばかりの半ズボンを墨汁まみれにしながら奇声を上げているような子供だったよ。

 

ウルカ、お前は今、人間で言うところの小学生くらいだろう。

将来曲芸オオトカゲとしてCMでひっぱりだことなる為に、お手の練習でもはじめるか。

おい、いくらガラスに対してタコ踊りしても、ガラスをすり抜けることは出来ないと思うぞ。

お前もしかして、夢は奇術師か?

 

今日のウルカはデュビアを6匹。

悟りの羞恥プレイ

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おはようウルカ。

恥ずかしさって何だろうな。

喜怒哀楽だとどのカテゴリに入るのかね。

強いて言えば哀なんだろうけど、ちょっと違うよなぁ。

恥ずかしいと感じるのは、他の人間に対してだけで、他の動物や自分自身には感じない。

調べてみると、人間は仲間はずれになる事をかなり恐れていて、集団の中の常識から外れる行為を隠そうとするらしい。

不安とかに近い感覚なのかな。

アウトローなパンク野郎も、パンク仲間から外れないように、似たようなファッションだったりするね。

それと、羞恥心と罪悪感の比較が面白かった。

羞恥心は、自分自身または自分の行動が、周りからどう見られているかの心配。

罪悪感は、自分自身または自分の行動が、周りに迷惑をかけていないかの心配。

 

羞恥心が強い人は自分本位。

罪悪感が強い人は思いやりがある。

 

恥ずかしがり屋さんなんて可愛い呼び方にも闇があるんだな。

などと考えながら見上げる空は、いつもよりも白く感じたよ。

 

ウルカ、お前に羞恥心はなさそうだけど、罪悪感はもっとなさそうだよな。

 

今日のウルカは無食。